予防・クリーニングPrevention
予防歯科とは?
歯の健康を維持するために欠かせない予防歯科

予防歯科とは、歯に問題が起こってから対処する従来の歯科治療とは違い、歯を健康に保つために積極的に歯科医院に通って、むし歯や歯周病にかからないようにしよう、というものです。
歯周病やむし歯というのは、治療が可能ではありますが、実は一旦悪くなると、元のような健康な状態には戻りません。
そのため、「悪くなったら治療する」ということを繰り返していると、だんだんと歯が悪くなり、将来的に歯を失う可能性が高くなります。
歯医者は「歯をきれいにするための場所」でもあります

歯の健康状態は体の健康状態とも深く関連しています。そのため歯のケアを積極的に行うことは、体を健康にしていくことにもつながっていきます。
予防歯科のために歯科に通うようになると、歯科が「治療で痛い思いをする場所」ではなく、「歯をきれいにするための場所」へと変わってきます。皆さんも予防歯科のために歯医者に通って、健康で快適な人生を目指しませんか?
定期検診の大切さ
定期検診で歯周病を
予防しましょう

成人の約8割が罹患しているといわれる歯周病。
「歯垢(プラーク)」の中の歯周病菌が繁殖し、歯ぐきに炎症が起こる病気です。
症状がさらに進行すると、歯を支える歯槽骨が徐々に破壊され、歯がグラグラして抜け落ちます。
また近年では、歯周病と糖尿病、心疾患、誤嚥性肺炎など全身の病気との関連が広く知られるようになってきました。
歯周病は自覚症状がないまま進行することが多いので、セルフケアとプロのケアによる「予防」が重要です。
⻭ブラシでは
落とせない汚れ

日頃の歯ブラシで落とせる歯の汚れは約60%前後だと言われています。
毎日の歯ブラシケアで残った約40%の汚れが蓄積することで、むし歯や歯周病などお口のトラブルを引き起こす原因になります。
また、蓄積された汚れ(プラーク)が唾液中のミネラルと結合することで歯石になります。
残念ながら一度できた歯石は、歯ブラシで落とすことができません。
歯科医院の定期検診(クリーニング)を受診することで、蓄積してできた歯石を取り除く、むし歯の早期発見など、むし歯・歯周病予防にもつながります。
歯石除去には保険が適用されます。
ただし、歯石除去と同時にむし歯検査と歯周病検査も行う必要があります。
⻭科検診受診率と残存⻭数

長崎大学・新庄教授のデータより
当院は川口歯科医師会が
行なっている
成人歯科健康診査
・歯科ドックの
申し込みを受け付けて
おります。
お電話にて、「成人歯科健康診査・歯科ドックの予約をしたい」とお伝えください。
【048-287-8113】
対象 | 川口市にお住まいの 18歳以上の市民のかた (令和6年度 76歳、81歳のかたは除く) |
費用 | 成人歯科健康診査のみ:500円 成人歯科健康診査と歯科ドック:2,000円 ※歯科ドックのみ受診はできません。必ず成人歯科健康診査と併せて受診してください。 |
持ち物 | 検診にかかる費用、保険証、受診票 |
内容 | ・成人歯科健康診査 歯や歯肉の状況からむし歯や歯周病の有無をチェックし、さらに噛み合わせを含めたお口の中全体を調べます。 ・歯科ドック 唾液検査によって、むし歯菌等の活動判定や歯周炎に伴う潜血反応等から、お口の中の病気のリスクを調べます。 |
歯のメインテナンス
方法
▶ スケーリング

スケーリングは、歯に付着したプラーク(歯垢)と歯石を専用の器具で除去する歯科処置です。
スケーリングを行うことで、クリーニングでは落とすことのできない歯石を除去することができます。超音波による歯石除去なので、スケーラーの先端は基本的に歯に接触しません。超音波スケーラーは微振動で石灰化している歯石だけを壊してバラバラにします。
歯石取りは3~6ヶ月に1回くらいの頻度で行うのが適切です。
▶ SRP(スケーリング・ルートプレーニング)

SRPは歯科衛生士によって行われる歯周病治療の一つで、Scaling and Root Planing(スケーリング・ルートプレーニング)の略称です。
SRPは、歯周ポケット内にたまった歯石やバイオフィルム(細菌の集合体)を除去するための処置です。
歯石には、歯茎より上の歯の表面につく縁上歯石(えんじょうしせき)と、歯茎より下の歯根面につく縁下歯石(えんかしせき)の2種類あります。
歯科においては縁上歯石のみを対象にした処置を「スケーリング」、縁下歯石を対象にした処置を「SRP(エス アール ピー)」と呼ぶのが一般的です。
▶ 歯磨き指導

歯医者で定期的に予防ケアを受けることはとても大切ですが、ご家庭で行う歯磨きなどのセルフケアがおろそかになってしまっては、むし歯や歯周病を予防することはできません。
毎日の歯磨きの仕方によって、むし歯や歯周病のかかりやすさは大きく違ってきます。ただ、歯磨きを正しい方法でできている人は残念ながらそう多くはありません。間違った磨き方をしていると、むし歯や歯周病の予防効果が出ないだけでなく、歯や歯茎にダメージを与えてしまうこともあります。
当院では、患者さまのお口の状態に合った、最適な磨き方をご提案させていただき、患者さまご自身がより効果の高いセルフケアが行えるようにお手伝いさせていただきます。
エアフローを
用いた
クリーニング
(自由診療)
エアフローとは

高速の空気と水の噴射によって、歯の表面からプラーク(歯垢)、歯石、着色汚れを取り除きます。
エアフローは、歯ブラシでは届かない部分の汚れやプラーク、歯石、頑固な着色汚れなども落とすことができます。むし歯や歯周病の原因となるバイオフィルム(プラーク)も取り除きます。
エアフローの装置は、特殊なハンドピースと細かい粒子を含んだ専用の粉末を使用します。ハンドピースから噴射される高速の空気と水の流れに、粉末が混ざり合い、歯の表面に向けて放出されます。
こんな方におすすめ

- 超音波が苦手な方
- 着色がつきやすい方
- スッキリしたお口の中の状態を保ちたい方
- 歯列矯正治療中の方
EMSエアフロー
について

特殊な粒子と空気圧を利用し痛みや嫌な音を感じることなく、歯のバイオフィルム・細菌の除去を行うことができます。歯の表面についているコーヒーや紅茶、タバコの着色汚れを取り除く際にも使用します。
メリットデメリット
メリット
- 高い清掃効果が見込める
- 短時間でキレイになる
- 口腔内にダメージを与えにくい
デメリット
- 保険が適用されない
- 施術中、粒子が歯肉や舌に当たってチクチクとした痛みを感じることがある
クリーニング症例
症例1
治療前

治療後

年齢 | 35歳男性 |
---|---|
症状 | 歯石がついている |
治療期間 | 1回 |
費用 | 2,700円〜4,100円 |
治療内容 | 歯周検査、歯石取り、歯面清掃 |
想定されるリスク・副作用 | 出血を伴う場合がある、知覚過敏 |
症例2
治療前

治療後

年齢 | 30歳男性 |
---|---|
症状 | 歯石やプラークが付いている、歯茎が腫れている |
治療期間 | 7回 |
費用 | 12,000円前後 |
治療内容 | 歯周検査、歯石取り、歯面清掃、歯周病治療(6回)、歯磨き指導 |
想定されるリスク・副作用 | 出血を伴う場合がある、知覚過敏 |
治療の流れ
所要時間:30〜45分

カウンセリング
患者さんの現在のお悩み、ご要望などをお聞かせください。治療の内容や進め方、費用、リスク、副作用など、現段階でわかることを丁寧にご説明いたします。

口腔内写真の撮影
(初診時と治療終了後)
治療前と治療後の変化を視覚的資料として残していくために、口腔内カメラで撮影しています。

⻭茎の検査
プローブという針のような器具で歯周ポケットの深さを測り、歯周病の進行度を調べます。健康な歯ぐきはプローブが2~3mmしか入りませんが、重症になると6mmを超えることがあり、炎症による出血の有無も測定できます。

前回の治療時の状態と比較
前回治療時と比較し、歯周病の進行状態などを確認します。

クリーニング(⻭石取り)
スケーラーといわれる専門の器具を用いて、歯石を削り取ります。歯石は歯垢が石灰化したもので非常に硬く、ブラッシングでは取り除くことができません。歯や歯ぐきを傷つけないためにも、プロに除去してもらいましょう。

ドクターによる
むし⻭のチェック
クリーニング後、ドクターがむし歯のチェックをおこないます。

次回ご予約
(1~3ヶ月おきに
通いましょう)
メンテナンス・定期検診で歯垢と歯石をできる限り除去することで、むし歯の予防、歯周病の進行を食い止められます。ご自宅で毎日行う「セルフケア」と、定期的に歯科医院で行う「プロフェッショナルケア」を組み合わせて行うことが重要です。
当院で販売しているセルフケア商品
歯ブラシ
クラプロックス

1,200円
マキシマ

300円
SP-T

390円
歯磨き剤
チェックアップ
(1,450ppm)

660円
SP-Tジェル

1,500円
ルシェロ
ホワイト

1,500円
補助的清掃道具
ウルトラフロス

550円
フロアフロス

700円
歯間ブラシ

550円
タフトブラシ

150円
子ども
チェックアップ
(950ppm
ブドウ味)

500円
チェックアップ
(500ppm
バナナ味)

500円
その他
ハビットプロ

380ml 750円
1,080ml 1,500円